春の風物詩として県内外から多くの見物客が訪れる秋吉台の「山焼き」。約1,138ヘクターものカルスト台地に炎と煙が広がる野焼きは、日本最大規模といわれており、約600年前から受け継がれている伝統行事です。当日、朝9時半に火入れが行われると、次第に炎が広がり周囲に煙が立ち込めます、メラメラという音とともに燃え広がる炎と、大地を焦がす匂い、火柱をあげる迫力の光景と、五感を刺激します。特別天然記念物に指定されている国定公園・秋吉台を美しく彩るのは、この野焼きがあってこそ。黒い大地からは、やがて本格的な春とともに、新緑が芽生え、やがて愛らしい山野草を育みそだてます。※3・4枚目写真提供:山口県観光連盟