木星
去る1月4日ごろに地球に最も近付いた木星が今、観望の好期を迎えています。
木星は、直径が地球の11倍、体積が1000倍と地球が1000個分入る程の太陽系最大の惑星ですが、水素90%、ヘリウム10%のガスの惑星なので、表面は気体のガスとアンモニア等を成分とした雲でおおわれています。
さらに9時間56分という太陽系で一番速い自転と内部からの熱があいまって、秒速100m以上の風が東西を交互に吹いており、それに乗って流れてゆくガスや雲が木星独自の縞模様をつくりだしています。
また、木星には衛星が60個以上あり、その中でも特に大きいイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4つの衛星が望遠鏡で観られます。
17世紀にガリレオ・ガリレイがレンズの直径が4cmしかない小さな望遠鏡で観測していたのでガリレオ衛星と呼ばれていますが、中でもガニメデは月よりも大きい太陽系で一番大きな衛星です。
さらにイオは今でも活発な火山活動をしており、エウロパは表面が氷に覆われていますがその下には海があり、生命の存在が期待されています。
※衛星=惑星の周りを周っている星を衛星といいます。
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星空についての豆知識
光の速度
- 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
- 太陽の光は地球に達するまでに8分19秒かかります
- 月の光は地球に達するまでに1.3秒かかります
宇宙の距離単位
- 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」「天文単位」を用います。
- 1光年=光が1年間に進む距離(9兆4600億Km)
- 1天文単位=太陽と地球の距離(約1億5000万Km)
地球の時間
- 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
- 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
- 地球の自転(23時間56分)=400m/秒
- 地球の公転(365日)=30km/秒
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