1. TOP
  2. 大谷山荘だより
  3. こと座のベガ

こと座のベガ

こと座のベガ

七夕の宵のころ、頭上の東方面の空を見上げると、七夕の織女星ベガの青ダイヤのようなきらめきと、四つの星が描く小さな平行四辺形が、琴の名手オルフェウスの竪琴を形作っているのが目にとまります。 アルファ星ベガは、白色の0.0等星で、シリウス、カノープス、ケンタウルス座のアルファ星、アルクトゥルスについで全天で五番目に明るく、わし座のアルタイルと、はくちょう座のデネブを結んで、夏の夜空にみごとな夏の大三角形を形づくっています。 さて、ベガ、つまり織女は中国の伝説では、天帝の娘だとされています。 織女は機織(はたお)りの名人で、毎日天の川のほとりで美しい布を織りあげていました。 天帝は恋するひまもなく仕事に精だす娘を哀れに思い、対岸に住む牽牛という美青年と結婚させることを思い立ちました。 ところが新婚の楽しさからか、織女は機織りの仕事を忘れたかのように遊び暮らすようになってしまいました。 起こった天帝は、ふたりをそれぞれもとのように天の川の両岸に引き離してしまい、一年に一度、七月七日の夜だけ会うことを許しました。 この日雨が降って天の川が増水すれば、かささぎが群れ集まって橋となり、織女を渡してくれるといわれています。 藤井旭「全天星座入門」より ☆7月の星空情報はこちらをクリック→ [国立天文台ほしぞら情報]

 

光の速度

  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに
    8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに
    1.3秒かかります

宇宙の距離単位

  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」や「天文単位」という表現を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離
    (9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離
    (約1億5000万Km)

地球の時間

  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転
    (23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転
    (365日)=30km/秒