1. TOP
  2. 大谷山荘だより
  3. オリオン座大星雲М42

オリオン座大星雲М42

オリオン座大星雲М42

狩人オリオンのベルトにあたる三つ星のすぐ下に、小さな星3個が縦一列にならんでいるところがある。 オリオンの剣とも呼ばれる部分だが、日本ではこれを“小三の星”と呼んでいる。 この三つ星をよく見ると、まん中のものは星ではなく、ぼんやりしていることに気づく。 さらに双眼鏡でのぞいてみると、これは鳥が翼を広げたような形に広がるガス星雲だとわかる。 このぼんやりとした散光星雲が、あの有名なオリオン座大星雲М42の姿なのである。 これを望遠鏡でのぞくと、中心に輝く四重星トラベジウムのまわりに、大きくガス星雲が広がっているのがわかる。 距離1500光年のところにある、広がりが30光年以上の大散光星雲で、この星雲の中では新しい星が続々と誕生してきていることがわかっている。 トラベジウムの星たちも、10万年前に生まれたごく若い星たちで、その強い輝きが星雲を光らせている。 成美堂出版「四季の星座」より

☆12月の星空情報はこちらをクリック→ [国立天文台ほしぞら情報]

 

光の速度

  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに
    8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに
    1.3秒かかります

宇宙の距離単位

  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」や「天文単位」という表現を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離
    (9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離
    (約1億5000万Km)

地球の時間

  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転
    (23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転
    (365日)=30km/秒