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【山口の食】「地の器と地の酒と」~酒造家と萩焼作家が大谷山荘でコラボレーション 11月25日(木)開催

山口の食材を活かした会席料理と地酒を萩焼深川窯の器で愉しむ

一夜限りのお食事会で、地元のお酒と深川萩焼、料理人の手掛ける会席料理を味わう

山口県で育まれた伝統や味わいがお互いを引き立てあいながら、受け取る人々の感性に働きかける食事会を催したい、との館主の思いから企画された「地の器と地の酒と」。山口県宇部市に構える永山本家酒造場の蔵元杜氏・永山貴博氏をお招きし、当館料理長・武田純一によるこの日限りの旬の会席料理に合わせたお酒をふるまいます。また、酒器には萩焼深川窯の三作家が、食事会と料理のテーマに沿って制作したぐい呑みや徳利などの作品を取り入れ、各分野の職人の技を随所に感じ取れる特別な時をお過ごしいただけます。目で味わい、舌で愉しむ、この地ならではの器と食と日本酒との豊かな共演をご堪能くださいませ。

地元のお酒、地の食材を活かした料理、それらを引き立てる器~作家の思いを語ります

その土地で採れたものを、その土地の料理法で、その土地で食す「三土料理の哲学」を基に、旬の食材を活かした会席料理を手掛ける別邸音信・日本料理「雲遊」の料理長、武田純一が、この食事会の為にお献立を考案いたしました。会席料理に欠かせない酒は、「貴」で知られる宇部市の永山本家酒造場より供されます。乾杯の盃は、萩焼作家の個性の対比を感じていただけますように、3作家それぞれにひと作品ずつ制作いただきました。また、口取り、造り、焼物と食事が進むにつれ、料理の味を引き立てる酒や器に求められる味わいは変わっていきます。会場では、同席する杜氏・永山貴博氏によるお酒の説明や、萩焼作家がそれぞれの作品への思いを語るトークタイムも設けておりますので、制作の裏側にまで思いを馳せながらお楽しみくださいませ。

新しい生活様式に沿った酒器、新時代の酒文化を

今回の企画には、土地の良いものを引き立てあうことの他に、次の時代を見据えて新しい文化を作り出したいという思いも込められております。酒器として登場するぐい呑みは、一般的なお猪口よりも大きめに制作いただきました。互いにつぎあう宴席の酒ではなく、人との距離を保ちながらゆったりと一人でも愉しめる、家飲みに通じる酒、その味わいとしっかりと向き合える酒器をご用意いたします。各料理で異なる作家の皿、盃を披露、食事の間に作風豊かな3作家の作品が並ぶ様をご覧にいれながらのひととき。それぞれの作品を見つめながら、酒と料理の味わい方、交流のあり方を変えていく、器の力を感じていただければ幸いでございます。

永山酒造・永山貴博氏と深川萩焼・陶芸作家のご紹介

【深川萩焼・作家】

坂倉 善右衛門氏

神戸芸術工科大学工業デザイン学部卒業後、多治見市陶磁器意匠研究所修了。坂倉 善右衛門窯の10代目。江戸時代から祖父の代まで続いた窯を、2000年に自らの手で復活させ、ご実家の長門三之瀬の地で作品作りを続けられています。
2017年日本伝統工芸展入選、2021年山口伝統工芸展支部長賞など受賞。

田原 崇雄氏

東京芸術大学大学院彫刻専攻修了。2018年にフランスで開催されたイベントでは萩焼深川窯と茶道について紹介されました。
2020年日本陶磁協会現代陶芸奨励賞を受賞。父:十三代田原陶兵衛氏。

坂倉 正紘氏

東京芸術大学大学院彫刻専攻修了、京都市伝統産業技術者研修修了。2020年に日本の魅力を再発見する雑誌ディスカバー・ジャパン「うつわ作家50」の取材を受け、各地で活躍する作陶家の一人として取り上げられました。
現代茶陶展入選など受賞。父:十五代坂倉新兵衛氏。

【永山本家酒造場】

永山 貴博氏

永山本家酒造場の5代目杜氏として2001年から蔵に入る。代表銘柄は「貴」。
社屋の目の前の田で自家栽培した山田錦での酒造りも行っており、2019年には農業法人を立ち上げられました。土地固有の土の力「テロワール」を求めた酒造りに取り組んでおられます。

[株式会社永山本家酒造場・概要]
創業:1888年
住所:〒759-0133 山口県宇部市大字車地138
TEL:Tel.0836-62-0088
公式サイト:https://www.domainetaka.com/

「地の器と地の酒と」ご夕食プランのご案内

【満席御礼】いつも大谷山荘をご利用いただき誠にありがとうございます。 「地の器と地の酒と」はおかげ様で満席となりました。お声がけを賜りましたこと、深く御礼申し上げます。 今後とも、ご愛顧くださいますようお願い申し上げます(2021年11月16日 館主より)

深川萩焼から3名の陶芸家が手掛ける酒器と永山酒造の酒、「雲遊」料理長がもてなす食事会「地の器と地の酒と」。1日限りのお食事会にご参加いただける、特別なご夕食プランをご用意いたしました。

ご夕食プランの詳細

  • 日程・・・2021年11月25日(木) ※20名様まで
  • 時間・・・開演18:30~(受付18:00)
  • 料金・・・お一人様25,000円(税込)
  • 場所・・・大谷山荘料亭街「花の間」
  • 内容:この日だけの特別料理とお酒各種、酒造家・陶芸作家のトークセッションなど
  • 特典・・・温泉ご入浴無料

[新型コロナウイルス感染症対策]
入館時の検温、手指の消毒をお願いいたしております。また会場にはアクリル板を設置し、衛生管理、3密回避の対策を徹底してお出迎えいたします。

※ご予約はお電話にてお問い合わせくださいませ。ご宿泊でのご相談も承ります。(TEL:0837-25-3300/営業時間:9:00~18:00)

お食事の後は、作家による作品展示も行っております。

お食事会で披露した3作家による萩焼作品を、館内で展示販売いたします。実際に使ってみることで気づく手触り、料理を盛ることで見えてくる新しい姿を、この企画を通じて感じていただけますと幸いでございます。ひと作品ごとに思いを巡らせながら、お気に入りの器をお選びくださいませ。

 

「地の器と地の酒と」当日の様子(更新)

2021年11月25日、酒造家が持ち寄った酒、陶芸作家による作品、「雲遊」料理長による特別料理が揃い、参加の皆様をお迎えいたしました。一品出しのお料理を味わいながら、それぞれの酒にかけた想い、作品制作にまつわるお話などを伺い、目の前の器を見比べて違いを楽しむなど特別なひとときをお過ごしいただけたご様子でした。今回の企画の為に作られた酒器は、「萩焼&金子みすゞコーナー」でも販売いたしております。残りわずかではございますが、ご来館の折にはご覧いただければ幸いでございます。

永山本家酒造場 永山 貴博氏によるトークセッション

 

特別会席:椀物 清汁仕立て/造里 地魚三種盛り ふぐ刺し

左から永山 貴博氏、坂倉 善右衛門氏、坂倉 正紘氏、田原 崇雄氏