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【6月の天体ドーム】アルクトゥールスやベガの輝きを見比べてみませんか?

色の違いを見比べる、色とりどりの輝きを放つ春夏の1等星

山々の緑が深みを増し次第に夏めきを感じる頃となるこの季節。
夏の訪れを告げるように東の夜空には夏の星が昇り始め、春と夏の色合いの異なる星を見比べられる絶好の時期でございます。
ふと星空を眺めた際に、赤やオレンジ、青など、星にも様々な色があることに不思議に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
夜空に煌めく星々の殆どが、太陽と同じように自ら光り輝く恒星で、その色は星の大まかな表面温度を判断する材料のひとつでもございます。
表面温度は低い順に、赤、オレンジ、黄色、白、青と分かれており、赤い星は約2,000〜3,300℃、オレンジの星は約3,300〜4,700℃、黄色の星は約4,700〜7,200℃、白色の星は約7,200〜11,000℃、それ以上の超高温な恒星が青色の星でございます。
今月観測可能な星の中で、春の星座のうしかい座にある1等星アルクトゥールスは、春の大三角の中で最も遅くに沈む星で、見かけの明るさは約-0.05等級と肉眼でも非常に見つけやすい星でございます。オレンジ色の光を放つアルクトゥールスの表面温度は約4,000℃と恒星の中ではやや温度の低い星でございます。
アルクトゥールスと夫婦星として知られるおとめ座のスピカの見かけの明るさは、約1.0等級の青色の星で、表面温度は約23,000℃と恒星の中ではトップクラスの表面温度でございます。
夏の大三角の一つとして有名なこと座のベガは、0.19日周期で明るさの異なる変光星で、若干青みのある白色に輝いております。ベガの表面温度は約9,200℃とスピカと比べると低く感じてしまいますが、それでも他の恒星より表面温度が高い星でございます。
この時期の南の空に輝く赤い星がさそり座のアンタレスでございます。ベガと同じ変光星のため、タイミングによって異なるものの平均的な見かけの明るさは約0.9等級の輝きを放っております。表面温度は約3,200℃で、赤色のアンタレスは他の星よりも表面温度の低い星でございます。
地球から最も近くにある恒星の太陽も、もちろん例外ではなく、表面温度が約6,000℃ございますので数光年離れた場所からは、黄色い星として光輝いております。
夏の星空には、明るく色彩豊かな星が多く昇るため肉眼でも天体観測をお愉しみいただける季節でございます。
きらきらと赤や青に輝く春夏の星の色の違いを、より鮮明に感じられる望遠鏡で覗いてみませんか?

6月のトピックス

夏の夜空に出現するうしかい座流星群

毎年6月頃に発生する6月うしかい座流星群。今年は6月27日から28日にかけて極大予定でございます。月齢が28と、月との条件は良好で、今年は突発出現の可能性が噂される6年周期にあたります。しかし、6月うしかい座流星群自体があまり出現数が多い流星群ではありません。流星群を見つける際の観測方向の指定はなく、夏の夜空をゆっくりと眺める気持ちで観測してみてくださいませ。全体的な条件は良く、お時間によっては天の川もお愉しみいただけるかもしれません。
※流星群はかなり早い速度で出現致しますので、流星群を望遠鏡でご覧になることはできません。

6月の星空情報

星空観測予定

6月1日~4日…アルクトゥールス、スピカ、北斗七星(ミザール・アルコル)
6月5日~14日…月、アルクトゥールス、ベガ
6月15日~30日…アルクトゥールス、ベガ、アンタレス、はくちょう座(アルビレオ)

星空トピックス

6/6:芒種
6/7:上弦
6/14:満月(ストロベリームーン)
6/21:夏至、下弦
6/29:新月

長門の日の入り時刻は19:30頃でございます。
山口県の日の入り時刻は、国立天文台の公式サイトでご確認いただけます。
(参照:国立天文台の公式サイトへ

夏至を迎える今月は、日没が最も遅くなるひと月となります。日の入が遅くなるため、観測のお時間も20時10分以降がお勧めとなります。
当館には、天体ドームの他、川床テラスやザ・テラス星遊と、各所に夜風を感じられるスポットをご用意しております。湯あがり後のひとときに、長門湯本の魅力を最後までお愉しみくださいませ。

6月のご宿泊・空室カレンダーはこちら

天体ドームご予約方法

詳細情報

開館時間…19:30~22:10
休館日…毎週火曜日
場所…大谷山荘屋上(8階ギャラリーに併設)
料金…ご宿泊のお客様無料
ご利用方法…事前予約制。ご宿泊日までは予約センター、当日はフロントまでお問い合わせ下さいませ。
※現在人数制限をしてご案内致しております。

観測スケジュール

19:30、19:50
20:10、20:30、20:50
21:10、21:30、21:50

ご予約方法

上記よりご希望の時間をお知らせくださいませ(お電話またはご要望欄に記載くださいませ)。
※満席の場合や天候によりご覧いただけない場合がございます。
※天候により星空が観測いただけない場合は、過去の映像をご覧いただけます。

 

天体ドームからの情報一覧へ

■よくある質問 
「なぜ、屋上に天体ドームがあるのですか?」

「お客様にも長門の美しい星空を眺めていただきたい」長門/仙崎出身の金子みすゞ氏の詩を愛する
当館相談役の発案で屋上に設置いたしました。
実は、金子みすゞ交流会のご縁で出会った理学博士佐治晴夫先生のお言葉「目に見えるものが、
全てではありません。真昼のお星をご覧いただきましょう」と、玉川大学の天文台で見た真昼の星の美しさに
感動したことが始まりでございます。 
のどかな里山の自然に包まれた長門の夜空の記憶を、旅の思い出にお持ち帰りくださいませ。

星空についての豆知識

光の速度
  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに1.3秒かかります
宇宙の距離単位
  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」「天文単位」を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離(9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離(約1億5000万Km)
地球の時間
  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転(23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転(365日)=30km/秒
もっと詳しく星空のことを知りたい時は、 「国立天文台ほしぞら情報」 のサイトが大変参考になります。ぜひご覧になってくださいませ。