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【6月の天体ドーム】夜空は春から夏へ。ベガやアンタレスなど1等星の輝きを望遠鏡から覗いてみませんか?

春の大曲線や、赤く輝くアンタレスなど色とりどりの夏の星をお楽しみくださいませ。

6月上旬は春の天体、下旬からは夏の天体が姿を現します。

こんにちは。大谷山荘・天体ドームです。2025年6月にご覧いただける、長門湯本温泉の星空情報をご案内いたします。

長門湯本も初夏をむかえ、音信川を舞う蛍が、瞬く夜空を案内するかのように頭上を横切っていきます。6月上旬はまだ春の天体が主役で、うしかい座のアルクトゥールスや、おとめ座のスピカが輝き、春の大曲線を描きます。また、1日と30日には赤い火星が月と接近。火星は今年の初めに地球と最接近しており、しばらく夜空で明るく輝いていましたが、来月以降は高度が低くなり見えにくくなる予定です。下旬からは、夏の天体であること座のベガや、さそり座のアンタレスをご覧いただけるようになります。青白いベガに赤いアンタレスと、対照的な星の輝きをお楽しみくださいませ。

6月の天体にまつわる話

さそり座のアンタレス

アンタレスは赤く輝くさそり座の1等星で、赤色超巨星とされています。語源はギリシャ語由来で「アレス(火星)に対抗するもの」の意味があり、火星と見た目がよく似ています。酸化鉄を多く含む大地が赤く見せる火星と異なり、アンタレス自体が約3500度の低温で赤くひかり輝いています。色は似ていても大きさは全く異なり、アンタレスの半径は、太陽と同じ場所にあれば火星の軌道をもゆうに飲み込むほどです。これほどの差があっても遠く離れていると同じように見える星々。天体を通じて宇宙の広さを感じてみてくださいませ。

6月の星空情報

星空観測予定

6月上旬…月、北斗七星(ミザール・アルコル)、アルクトゥールス、スピカ、かに座プレセペ星団(M44)
6月中旬…北斗七星(ミザール・アルコル)、アルクトゥールス、スピカ、かに座プレセペ星団(M44)
6月下旬…ベガ、アンタレス

星空トピックス

6月1日(日)月と火星が大接近
6月3日(火)上弦
6月5日(木)芒種
6月11日(水)満月(ストロベリームーン)
6月18日(水)火星とレグルスが最接近
6月19日(木)下弦
6月21日(土)夏至
6月25日(水)新月
6月30日(月)月と火星が接近

山口県の日の入り時刻は19:21~19:30でございます。
日ごとの日の入り時刻は、国立天文台の公式サイトでご確認いただけます。
(参照:国立天文台の公式サイトへ)

21日には夏至を控え、天体観測が始められる日没の時間帯が遅くなってまいりました。また、梅雨入りの頃となり、山口県にも梅雨前線が近づいております。夜空を見上げる機会の少なくなる季節ではございますが、曇天の日でもお愉しみいただけますよう、過去に撮影しました天体をご用意し、専門の担当者が解説をいたしておりますので、ぜひ天体ドームへお越しくださいませ。

6月のご宿泊・空室カレンダーはこちら

天体ドームご予約方法

詳細情報

開館時間…19:30~22:10
休館日…毎週火曜日
場所…大谷山荘屋上(8階ギャラリーに併設)
料金…ご宿泊のお客様無料
ご利用方法…事前予約制。ご宿泊日までは予約センター、当日はフロントまでお問い合わせ下さいませ。
※現在人数制限をしてご案内致しております。

観測スケジュール

19:30、19:50
20:10、20:30、20:50
21:10、21:30、21:50

ご予約方法

上記よりご希望の時間をお知らせくださいませ(お電話またはご要望欄に記載くださいませ)。
※満席の場合や天候によりご覧いただけない場合がございます。
※天候により星空が観測いただけない場合は、過去の映像をご覧いただけます。

 

天体ドームからの情報一覧へ

■よくある質問 
「なぜ、屋上に天体ドームがあるのですか?」

「お客様にも長門の美しい星空を眺めていただきたい」長門/仙崎出身の金子みすゞ氏の詩を愛する
当館相談役の発案で屋上に設置いたしました。
実は、金子みすゞ交流会のご縁で出会った理学博士佐治晴夫先生のお言葉「目に見えるものが、
全てではありません。真昼のお星をご覧いただきましょう」と、玉川大学の天文台で見た真昼の星の美しさに
感動したことが始まりでございます。 
のどかな里山の自然に包まれた長門の夜空の記憶を、旅の思い出にお持ち帰りくださいませ。

星空についての豆知識

光の速度
  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに1.3秒かかります
宇宙の距離単位
  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」「天文単位」を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離(9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離(約1億5000万Km)
地球の時間
  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転(23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転(365日)=30km/秒
もっと詳しく星空のことを知りたい時は、 「国立天文台ほしぞら情報」 のサイトが大変参考になります。ぜひご覧になってくださいませ。