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はくちょう座のデネブとアルビレオ

はくちょう座のデネブとアルビレオ

夏の夜空の天の川の中に、明るい五つの星が大きな十文字をつくっているのが目にとまります。 これがはくちょう座で、南天に輝く南十字にたいして北十字とよばれることもあります。 その白鳥の尾の部分に輝くのがアルファ星デネブです。 夏の大三角形を形作る、0.0等星のこと座のベガとくらべると1.3等星と暗く少し見劣りがしないでもありませんが、実体は1800光年という大変な遠方にある白色の超巨星で、秒速100kmで膨張するガスが暴風圏のように取りまいているという、ベガなど足元にもおよばないモーレツな星です。 この星座でまず目を向けてほしいのは、白鳥のくちばしのところに輝くベータ星アルビレオです。 望遠鏡で観るとオレンジ色の3等星と青色の5等星とがぴったり寄り添っていて天上の宝石に例えられるにふさわしい美しさを見せてくれます。 藤井 旭「全天星座入門」より ※歳差運動・・・太陽と月から受ける引力のため、地球が26000年周期で首ふり運動をしていること。

☆8月の星空情報はこちらをクリック→ [国立天文台ほしぞら情報]

 

光の速度

  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに
    8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに
    1.3秒かかります

宇宙の距離単位

  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」や「天文単位」という表現を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離
    (9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離
    (約1億5000万Km)

地球の時間

  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転
    (23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転
    (365日)=30km/秒