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【7月の天体ドーム】長門の夜空をかける天の川、夏の天体ベガとアルタイルが輝きます。

夏の1等星ベガとアルタイル、その間に浮かぶ天の川を眺めてみませんか?

夏を代表する七夕の星ベガとアルタイル、月のない夜は天の川をお愉しみくださいませ。

こんにちは。大谷山荘・天体ドームです。2025年7月にご覧いただける、長門湯本温泉の星空情報をご案内いたします。

梅雨が終わり、すっかりと夏らしく夜もあたたかい日が続いています。東の空には、夏の天体が現れ、天の川には、夏の大三角である、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが強い輝きを放っています。ベガとアルタイルは七夕の織姫と彦星として知られており、その間には、天の川を渡すはくちょう座のデネブがございます。また、春の大曲線と、夏の大三角の間にあるヘルクレス座には、北天最大の球状星団M13があり、同じく見頃を迎えています。望遠鏡でじっくり眺める球状星団、肉眼で広く見渡す天の川、肉眼でも望遠鏡でも楽しめるベガ、アルタイルと、様々な見方で夏の夜空をお愉しみくださいませ。

7月の天体にまつわる話

夏に眺めたい天の川

天の川は、地球を含む太陽系が属する天の川銀河を内側から眺めた姿で、無数の星々が帯状に集まって見えます。年中見ることができる天の川ですが、夏は銀河の中心方向が見えるようになるため、より美しく見えます。特におすすめは月のない夜。長門湯本はまち明かりが遠い山の中ですので、一層その様子をお愉しみいただけます。夏の大三角も天の川上にありますので、合わせて見つけてみてくださいませ。

ヘルクレス座の球状星団(M13)

ヘルクレス座はギリシャ神話の英雄ヘルクレスを元にした星座です。構成する星は3等星以下の暗い星で、全天で5番目に大きく広がっているため、少々見つけにくいですが、夏の大三角のベガを頼りに近くの星を探してみると良いかもしれません。ヘルクレス座の球状星団(M13)は、北半球で最も明るい球状星団で、小さな光の粒が球状に輝く美しい姿をしています。まばらに若い星が広がる散開星団とは異なり、数十万から数百万個の年老いた星が丸く密集するのが球状星団です。銀河系の円盤部である天の川の外側を取り囲むハローには、球状星団が多く分布するとされています。

7月の星空情報

星空観測予定

7月上旬…月、夏の大三角、アルビレオ、アンタレス、M13
7月中旬…夏の大三角、アルビレオ、アンタレス、M13
7月下旬…夏の大三角、アルビレオ、アンタレス、M13

星空トピックス

7月1日(火)半夏生
7月3日(木)上弦
7月7日(月)七夕、小暑
7月11日(金)満月(バックムーン)
7月18日(金)下弦
7月19日(土)夏の土用
7月22日(火)大暑
7月25日(金)新月

山口県の日の入り時刻は19:16~19:30でございます。
日ごとの日の入り時刻は、国立天文台の公式サイトでご確認いただけます。
(参照:国立天文台の公式サイトへ)

浴衣でのそぞろ歩きが楽しめる長門湯本温泉。夜空を見上げれば強い光を放つ夏の星々、その正体を確かめに望遠鏡を覗いてみませんか?初めての方にもお愉しみいただけますよう、専門の担当者がご案内いたします。夏の思い出づくりに、天体ドームへお越しくださいませ。

7月のご宿泊・空室カレンダーはこちら

天体ドームご予約方法

詳細情報

開館時間…19:30~22:10
休館日…毎週火曜日
場所…大谷山荘屋上(8階ギャラリーに併設)
料金…ご宿泊のお客様無料
ご利用方法…事前予約制。ご宿泊日までは予約センター、当日はフロントまでお問い合わせ下さいませ。
※現在人数制限をしてご案内致しております。

観測スケジュール

19:30、19:50
20:10、20:30、20:50
21:10、21:30、21:50

ご予約方法

上記よりご希望の時間をお知らせくださいませ(お電話またはご要望欄に記載くださいませ)。
※満席の場合や天候によりご覧いただけない場合がございます。
※天候により星空が観測いただけない場合は、過去の映像をご覧いただけます。

 

天体ドームからの情報一覧へ

■よくある質問 
「なぜ、屋上に天体ドームがあるのですか?」

「お客様にも長門の美しい星空を眺めていただきたい」長門/仙崎出身の金子みすゞ氏の詩を愛する
当館相談役の発案で屋上に設置いたしました。
実は、金子みすゞ交流会のご縁で出会った理学博士佐治晴夫先生のお言葉「目に見えるものが、
全てではありません。真昼のお星をご覧いただきましょう」と、玉川大学の天文台で見た真昼の星の美しさに
感動したことが始まりでございます。 
のどかな里山の自然に包まれた長門の夜空の記憶を、旅の思い出にお持ち帰りくださいませ。

星空についての豆知識

光の速度
  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに1.3秒かかります
宇宙の距離単位
  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」「天文単位」を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離(9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離(約1億5000万Km)
地球の時間
  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転(23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転(365日)=30km/秒
もっと詳しく星空のことを知りたい時は、 「国立天文台ほしぞら情報」 のサイトが大変参考になります。ぜひご覧になってくださいませ。