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【9月の天体ドーム】秋の夜空に浮かぶ月、環の細い土星を観測してみませんか?

土星や秋のフォーマルハウト、3年ぶりの皆既月食も今月の見どころです。

今月から土星が観測好機へ。月とのコラボレーションもお愉しみくださいませ。

こんにちは。大谷山荘・天体ドームです。2025年9月にご覧いただける、長門湯本温泉の星空情報をご案内いたします。

美しい天の川で輝く夏の星を追うように、秋の天体が姿を現しています。南の空には秋のひとつ星・フォーマルハウトが輝いています。唯一の秋の一等星で、みなみのうお座の魚の口にあたります。この時期南の空には、もう一つの明るい星・土星を見ることができます。肉眼でも観測でき、フォーマルハウトが白く低空にあるのに対し、土星はクリーム色をしています。9月8日~9日にかけては、月と接近するため、よりその姿を確認しやすくなります。土星は、地軸の傾きと公転により今年2025年の春に「環」の消失が起こったばかりですので、望遠鏡から覗いてみた時の姿も見ものです。 また、今月は日本では3年ぶりの皆既月食が起こります。食の最大は3時12分で、深夜に起こる為、天体ドームでは観測できませんが、夜空を見上げられる方はぜひ貴重な天体ショーをお愉しみくださいませ。

9月の天体にまつわる話

2025年の皆既月食

2022年11月以来、約3年ぶりとなる今年の皆既月食は、2025年9月8日(7日の深夜から8日の朝にかけて)に起こります。夜1時30分ごろから満月が地球の影に入って欠けていき、3時12分ごろ食の最大を迎え、その後月が明るさを取り戻し、全課程が終了するのは5時前となります。山口県の日の出は5時52分の為、その頃には空が薄明るくなっていることと思われます。皆既月食になると、特徴的な「赤銅色」をした満月をご覧いただけます。食が進む段階によっても月の明るさや色味が変化しますので、その様子もしっかりとお愉しみくださいませ。

2022年の皆既月食の様子

土星の観測シーズン

土星は太陽に対し、地球より外側を公転する外惑星です。外惑星は地球から見て太陽と反対側にある時にしか夜に観測することができない為、1年の内限られた期間でしか御覧いただけません。特に太陽、地球、外惑星の順に一直線に並ぶ瞬間を「衝」と呼び、一晩中観測できる好機となります。今月は9月22日に土星の「衝」を迎え、来年1月頃までが観測シーズンとなります。

9月の星空情報

星空観測予定

9月上旬…月、土星、デネブ
9月中旬…土星、デネブ
9月下旬…土星、フォーマルハウト、デネブ

星空トピックス

9月7日(日)白露
9月8日(月)月と土星が接近/満月(コーンムーン)/皆既月食
9月14日(日)下弦
9月22日(月)新月
9月23日(火)秋分の日
9月30日(火)上弦

山口県の日の入り時刻は18:00~18:40でございます。 日ごとの日の入り時刻は、国立天文台の公式サイトでご確認いただけます。(参照:国立天文台の公式サイトへ)

今月下旬には秋分となり、昼と夜の長さが同じになります。そこからは夜の方が長くなり、天体観測が一層はかどりそうです。天体ドームでは専門の担当者がその日御覧いただける天体をご案内しておりますので、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

9月のご宿泊・空室カレンダーはこちら

天体ドームご予約方法

詳細情報

開館時間…19:30~22:10
休館日…毎週火曜日
場所…大谷山荘屋上(8階ギャラリーに併設)
料金…ご宿泊のお客様無料
ご利用方法…事前予約制。ご宿泊日までは予約センター、当日はフロントまでお問い合わせ下さいませ。
※現在人数制限をしてご案内致しております。

観測スケジュール

19:30、19:50
20:10、20:30、20:50
21:10、21:30、21:50

ご予約方法

上記よりご希望の時間をお知らせくださいませ(お電話またはご要望欄に記載くださいませ)。
※満席の場合や天候によりご覧いただけない場合がございます。
※天候により星空が観測いただけない場合は、過去の映像をご覧いただけます。

 

天体ドームからの情報一覧へ

■よくある質問 
「なぜ、屋上に天体ドームがあるのですか?」

「お客様にも長門の美しい星空を眺めていただきたい」長門/仙崎出身の金子みすゞ氏の詩を愛する
当館相談役の発案で屋上に設置いたしました。
実は、金子みすゞ交流会のご縁で出会った理学博士佐治晴夫先生のお言葉「目に見えるものが、
全てではありません。真昼のお星をご覧いただきましょう」と、玉川大学の天文台で見た真昼の星の美しさに
感動したことが始まりでございます。 
のどかな里山の自然に包まれた長門の夜空の記憶を、旅の思い出にお持ち帰りくださいませ。

星空についての豆知識

光の速度
  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに1.3秒かかります
宇宙の距離単位
  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」「天文単位」を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離(9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離(約1億5000万Km)
地球の時間
  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転(23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転(365日)=30km/秒
もっと詳しく星空のことを知りたい時は、 「国立天文台ほしぞら情報」 のサイトが大変参考になります。ぜひご覧になってくださいませ。