- 天体ドーム
- 2026/10/08
【10月の天体ドーム】土星の環や火星など、秋の夜長を彩る星々を観測してみませんか?
土星が観測好機。秋空に昇る土星の美しい環を望遠鏡でご覧いただけます。
澄み渡る秋の夜空に浮かぶ土星。かに座のプレセペ星団に重なる火星も見どころです。
こんにちは。大谷山荘・天体ドームです。2026年10月にご覧いただける、長門湯本温泉の星空情報をご案内いたします。
爽やかな秋風とともに秋の夜長を迎える10月。今月、夜空でひと際大きな見どころとなるのが土星です。
環を持つ惑星として知られる土星は、10月5日に太陽と正反対の位置となる「衝」を迎え、観測に絶好のシーズンを迎えています。2026年から2027年はうお座とくじら座の境界あたりにあり、0~1等級と明るく光るため、肉眼でもその姿をご覧いただけます。天体ドームですと、土星の高度の関係で、20:30以降に望遠鏡で観測いただけます。土星に興味がおありの方は、ぜひ遅めの時間をご予約くださいませ(※雲のかかり具合など、当日の天候によっては土星をご案内できない場合もございます)。観測の際は、土星の環にもご注目。土星の環は、いつ見ても同じ姿をしているわけではありません。土星自身が傾いた状態で公転しているため、地球から見た環の角度や見かけの太さは、時間とともに変化します。2017年5月には、土星の北側が地球や太陽の方向へ最も傾いたことで、環が太く見えていましたが、それから環は徐々に細くなり、2025年春には、環がほぼ真横を向いて見えなくなる「環の消失」を迎えました。今シーズンからは、少しずつ環の傾きが増していくため、これから数年間は、土星ならではの環の姿を楽しめそうです。
もう一つの見どころとして、10月上旬から中旬頃の未明から明け方の東の空では、赤く輝く火星と、かに座の散開星団であるプレセペ星団が競演を繰り広げます。プレセペ星団はたくさんの星々が宝石をちりばめたように集まる美しい星団です。3.3等から14等までの星が200個以上あるとされており、10月11日から12日頃にかけて、そのプレセペ星団と火星が最接近します。星団の輝きの中に赤い火星が重なって見える幻想的な光景は、まさに宇宙が描く絵画のよう。営業時間外となりますため、天体ドームではご覧いただけませんが、双眼鏡などを通じて、群星の中にたたずむ火星の輝きをお愉しみくださいませ。
10月の天体にまつわる話
くじら座で巡り会う小惑星「パラス」と「ベスタ」の衝
0月中旬、秋の南の夜空に大きく広がるくじら座の領域にて、小惑星パラスとベスタが相次いで衝を迎えます。パラスとベスタは、いずれも火星軌道と木星軌道の間にある小惑星帯の中にあり、それぞれ「四大小惑星」のひとつとして知られています。10月14日には小惑星番号2番のパラスが、続く10月17日には小惑星番号4番のベスタがそれぞれ衝を迎えます。パラスは1802年に発見され、明るさは約8等級、直径は約550kmと小惑星帯の天体の中では2番目に大きい小惑星です。一方、1807年に発見されたベスタは、約7等級の明るさで、直径約520kmと小惑星帯の天体の中では3番目に大きい小惑星です。どちらも肉眼で捉えるのは難しく、望遠鏡などでの観察となりますが、南の空で静かに佇む大きなくじらの背中の上で、遥か遠くの小さな天体たちが太陽の光を受けて輝いている様子をお愉しみいただけますと幸いです。
10月の星空情報
星空観測予定
10月上旬…月、土星、フォーマルハウト、プレアデス星団(すばる)
10月中旬…土星、フォーマルハウト、プレアデス星団(すばる)
10月下旬…月、土星、フォーマルハウト、プレアデス星団(すばる)
星空トピックス
10月3日(土) 下弦
10月5日(月) 土星がくじら座で衝
10月6日(火) 火星・細い月・木星が並ぶ
10月8日(木) 寒露
10月11日(日) 新月
10月12日(月) 火星とプレセペ星団が大接近、水星が東方最大離角
10月14日(水) パラスがくじら座で衝
10月17日(土) ベスタがくじら座で衝
10月19日(月) 上弦
10月22日(木) オリオン座流星群が極大
10月23日(金) 霜降
10月26日(月) 満月(ハンターズムーン)
10月31日(土) ケレス食
山口県の日の入り時刻は17:23~17:59でございます。 日ごとの日の入り時刻は、国立天文台の公式サイトでご確認いただけます。 (参照:国立天文台の公式サイトへ)
長門湯本温泉も秋が深まり、朝晩は身が引き締まるような冷え込みを感じる季節となってまいりました。空気が乾燥して澄み渡るこれからの季節は、夜空の星々が一層クリアに美しく輝く、天体観測に絶好のシーズンです。天体ドームは屋外でございますので、あたたかいお召し物をご用意のうえ、防寒対策をして天体ドームへお出かけくださいませ。
天体ドームご予約方法
詳細情報
開館時間…19:30~22:10
休館日…毎週火曜日
場所…大谷山荘屋上(8階ギャラリーに併設)
料金…ご宿泊のお客様無料
ご利用方法…事前予約制。ご宿泊日までは予約センター、当日はフロントまでお問い合わせ下さいませ。
※ご案内の人数には定員を設けております。
観測スケジュール
19:30、19:50
20:10、20:30、20:50
21:10、21:30、21:50
ご予約方法
上記よりご希望の時間をお知らせくださいませ(お電話またはご要望欄に記載くださいませ)。
※満席の場合や天候によりご覧いただけない場合がございます。
※天候により星空が観測いただけない場合は、過去の映像をご覧いただけます。
■よくある質問 「なぜ、屋上に天体ドームがあるのですか?」 「お客様にも長門の美しい星空を眺めていただきたい」長門/仙崎出身の金子みすゞ氏の詩を愛する 当館相談役の発案で屋上に設置いたしました。 実は、金子みすゞ交流会のご縁で出会った理学博士佐治晴夫先生のお言葉「目に見えるものが、 全てではありません。真昼のお星をご覧いただきましょう」と、玉川大学の天文台で見た真昼の星の美しさに 感動したことが始まりでございます。 のどかな里山の自然に包まれた長門の夜空の記憶を、旅の思い出にお持ち帰りくださいませ。
星空についての豆知識
光の速度
- 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
- 太陽の光は地球に達するまでに8分19秒かかります
- 月の光は地球に達するまでに1.3秒かかります
宇宙の距離単位
- 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」「天文単位」を用います。
- 1光年=光が1年間に進む距離(9兆4600億Km)
- 1天文単位=太陽と地球の距離(約1億5000万Km)
地球の時間
- 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
- 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
- 地球の自転(23時間56分)=400m/秒
- 地球の公転(365日)=30km/秒
もっと詳しく星空のことを知りたい時は、 「国立天文台ほしぞら情報」 のサイトが大変参考になります。ぜひご覧になってくださいませ。