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【8月の天体ドーム】夏の夜空に輝くはくちょう座のアルビレオが観測好機です。

夏の大三角に囲まれるはくちょう座のアルビレオを望遠鏡で観測しませんか?

ベガやデネブ、アルビレオなど夏の星、スピカ食も今月注目の現象です。

こんにちは。大谷山荘・天体ドームです。2024年8月にご覧いただける、長門湯本温泉の星空情報をご案内いたします。

夏の大三角の一つ、はくちょう座のデネブが「尾」の意味を持つのに対し、はくちょうの頭の位置で輝くのがアルビレオです。3等星のアルビレオは、ベガ、デネブ、アルタイルを結ぶ夏の大三角の中央あたりにあり、青い星と黄色い星が寄り添って見える二重星です。肉眼では1つの星にしか見えませんが、望遠鏡で観測するとそれぞれの美しさを感じていただけます。この二つの星は互いを公転する連星ではなく、実際は離れている別々の星が地球から見ると隣り合って見えているだけの「見かけの二重星」であることが分かっています。 また、今月の見どころとして、伝統的七夕でもある8月10日に、月がおとめ座のスピカを隠す「スピカ食」が起こります。このころスピカは西南西の低空にある為、望遠鏡では観測できませんが、1等星の為、肉眼でも観測いただけます。時間帯は20時~21時頃にかけて上弦に近い月の周辺をご覧くださいませ。

8月の天体にまつわる話

ペルセウス座流星群が見頃を迎えます。

夏定番の天体現象「ペルセウス座流星群」が今年も見頃を迎えます。流星群の活動が最も活発になるのは8月12日23時頃と予想されておりますので、12日の深夜から13日の明け方にかけてが見頃になります。月は上弦の半月ですが、深夜には沈んでいる為、明かりの影響もなくご覧いただきやすい条件が揃います。ペルセウス座流星群は、三大流星群の一つとして知られ、まちあかりの影響が小さい場所では1時間あたり40~50個とたくさんの流れ星を見つけることができます。ペルセウス座を放射点として流れますが、観測の際は空全体を広く見渡すことをお勧めいたします。天体ドームも閉じる遅い時間帯ではございますが、願いをかける流れ星を探してみてはいかがでしょうか?

8月の星空情報

星空観測予定

8月1日(木)~8月11日(日)・・・・夏の大三角、アルビレオ(はくちょう座の二重星)
8月12日(月)~8月20日(火)・・・・月、アルビレオ、夏の大三角
8月21日(水)~8月31日(土)・・・・夏の大三角、アルビレオ

星空トピックス

8月4日(日)新月
8月7日(水)立秋
8月10日(土)伝統的七夕(旧七夕)
8月11日(日)山の日
8月13日(火)上弦
8月20日(火)満月(スタージョンムーン)
8月22日(木)処暑
8月26日(月)下弦

長門の日の入り時刻は18:44~19:18でございます。
山口県の日の入り時刻は、国立天文台の公式サイトでご確認いただけます。
(参照:国立天文台の公式サイトへ

暦の上では早くも秋が訪れています。先月よりも日の入りが早くなり、日没時刻が19:00以前になる頃(お盆過ぎ頃)から19:50の星空観測が可能になりそうです。旅の思い出づくりにぜひ望遠鏡から長門の星空をご覧くださいませ。天体ドームにてお待ちいたしております。

8月のご宿泊・空室カレンダーはこちら

天体ドームご予約方法

詳細情報

開館時間…19:30~22:10
休館日…毎週火曜日(他、臨時メンテナンスも設けております。)
場所…大谷山荘屋上(8階ギャラリーに併設)
料金…ご宿泊のお客様無料
ご利用方法…事前予約制。ご宿泊日までは予約センター、当日はフロントまでお問い合わせ下さいませ。
※現在人数制限をしてご案内致しております。

観測スケジュール

19:30、19:50
20:10、20:30、20:50
21:10、21:30、21:50

ご予約方法

上記よりご希望の時間をお知らせくださいませ(お電話またはご要望欄に記載くださいませ)。
※満席の場合や天候によりご覧いただけない場合がございます。
※天候により星空が観測いただけない場合は、過去の映像をご覧いただけます。

 

天体ドームからの情報一覧へ

■よくある質問 
「なぜ、屋上に天体ドームがあるのですか?」

「お客様にも長門の美しい星空を眺めていただきたい」長門/仙崎出身の金子みすゞ氏の詩を愛する
当館相談役の発案で屋上に設置いたしました。
実は、金子みすゞ交流会のご縁で出会った理学博士佐治晴夫先生のお言葉「目に見えるものが、
全てではありません。真昼のお星をご覧いただきましょう」と、玉川大学の天文台で見た真昼の星の美しさに
感動したことが始まりでございます。 
のどかな里山の自然に包まれた長門の夜空の記憶を、旅の思い出にお持ち帰りくださいませ。

星空についての豆知識

光の速度
  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに1.3秒かかります
宇宙の距離単位
  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」「天文単位」を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離(9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離(約1億5000万Km)
地球の時間
  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転(23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転(365日)=30km/秒
もっと詳しく星空のことを知りたい時は、 「国立天文台ほしぞら情報」 のサイトが大変参考になります。ぜひご覧になってくださいませ。