- 天体ドーム
- 2026/07/14
【7月の天体ドーム】夜空にきらめく「夏の大三角」や「アンタレス」を望遠鏡で覗いてみませんか?
夏の大三角が観測好機。さそり座のアンタレスもご覧いただけます。
明るく輝く4つの1等星。ベガやアンタレスなど、輝きの違いを比べてみてくださいませ。
こんにちは。大谷山荘・天体ドームです。2026年7月にご覧いただける、長門湯本温泉の星空情報をご案内いたします。
梅雨明けとなり、澄み切った夏の夜空が広がり始めた長門湯本温泉。今月は、東の空で3つの明るい1等星が描く大きな「夏の大三角形」が観測好機を迎えます。これを形作るのは、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブでそれぞれ異なる個性を持っています。最も明るく青白く輝く「織姫星」ことベガは、地球から約25光年の距離にあり、白く輝く「彦星」ことアルタイルは、約17光年の距離に位置しています。光年とは光が1年間かかって進む距離のことですので、例えばベガであれば、25年前のベガの姿を見ていることになります。3つ目のはくちょうの尾にあるデネブは、地球から約1400光年~2600光年と圧倒的に遠くにありますが、太陽の数万倍もの光を放つ白色超巨星であるため、私たちの目へ1等星として明るく届いています。
また、南の低空で美しい赤色の輝きを放つ、さそり座の1等星・アンタレスも見逃せません。この星は寿命の終わりに近づいた赤色超巨星で、その大きさは太陽の約700倍もあり、もし太陽の位置に置くと火星の軌道までをも飲み込んでしまうほどです。アンタレスは単独の星ではなく、赤い主星のすぐ傍らに小さな伴星(アンタレスB)を従えた二重星でもあります。アンタレスBは、5.5等星で青白い色合いをしていますが、アンタレスAの影響で緑色っぽく輝いて見えます。
1等星が夜空を彩る夏。天体ドームで、星々の輝き方や色合いをじっくりと観測してみませんか?
7月の天体にまつわる話
みずがめ座流星群
7月下旬には、夏の夜を彩る「みずがめ座δ(デルタ)南流星群」が活動のピークを迎えます。こちらの流星群は、毎年7月中旬から8月中旬にかけて流星を降らせることで知られており、夏を代表する天文現象の一つです。2026年の極大期は7月31日で、7月29日の満月直後にあたるため、夜空全体が明るく、流星を捉えるには少し根気が必要な条件となります。ただ、流星は全天どの方向にも飛びますので、観測される際は、月や街灯の影響が小さい方向を中心に広い範囲を眺めてみてくださいませ。おすすめの時間帯は、放射点が少し高くなる23時頃から。夜涼みのひとときに、静かな夜空を見上げて流星を探してみてはいかがでしょうか。
※天体ドームの営業時間中は、放射点の高度がまだ低いため、望遠鏡でのご観測はいただけません。
7月の星空情報
星空観測予定
7月上旬…月、夏の大三角、アルビレオ、アンタレス、M13
7月中旬…夏の大三角、アルビレオ、アンタレス、M13
7月下旬…月、夏の大三角、アルビレオ、アンタレス、M13
星空トピックス
7月2日(木) 半夏生
7月4日(土) 火星と天王星が大接近
7月7日(火) 七夕、小暑
7月8日(月) 下弦
7月9日(木) 金星とレグルスが大接近
7月14日(火) 新月
7月17日(金) 細い月と金星が接近
7月21日(火) 上弦
7月23日(木) 大暑
7月24日(金) ジュノーがわし座で衝
7月28日(火) 冥王星がやぎ座で衝
7月29日(水) 満月(バックムーン)
7月31日(金) みずがめ座δ南流星群が極大
山口県の日の入り時刻は19:17~19:30でございます。
日ごとの日の入り時刻は、国立天文台の公式サイトでご確認いただけます。
(参照:国立天文台の公式サイトへ)
浴衣でのそぞろ歩きが楽しめる長門湯本温泉。夜空を見上げれば強い光を放つ夏の星々、その正体を確かめに望遠鏡を覗いてみませんか?初めての方にもお愉しみいただけますよう、専門の担当者がご案内いたします。夏の思い出づくりに、天体ドームへお越しくださいませ。
天体ドームご予約方法
詳細情報
開館時間…19:30~22:10
休館日…毎週火曜日
場所…大谷山荘屋上(8階ギャラリーに併設)
料金…ご宿泊のお客様無料
ご利用方法…事前予約制。ご宿泊日までは予約センター、当日はフロントまでお問い合わせ下さいませ。
※ご案内の人数には定員を設けております。
観測スケジュール
19:30、19:50
20:10、20:30、20:50
21:10、21:30、21:50
ご予約方法
上記よりご希望の時間をお知らせくださいませ(お電話またはご要望欄に記載くださいませ)。
※満席の場合や天候によりご覧いただけない場合がございます。
※天候により星空が観測いただけない場合は、過去の映像をご覧いただけます。
■よくある質問 「なぜ、屋上に天体ドームがあるのですか?」 「お客様にも長門の美しい星空を眺めていただきたい」長門/仙崎出身の金子みすゞ氏の詩を愛する 当館相談役の発案で屋上に設置いたしました。 実は、金子みすゞ交流会のご縁で出会った理学博士佐治晴夫先生のお言葉「目に見えるものが、 全てではありません。真昼のお星をご覧いただきましょう」と、玉川大学の天文台で見た真昼の星の美しさに 感動したことが始まりでございます。 のどかな里山の自然に包まれた長門の夜空の記憶を、旅の思い出にお持ち帰りくださいませ。
星空についての豆知識
光の速度
- 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
- 太陽の光は地球に達するまでに8分19秒かかります
- 月の光は地球に達するまでに1.3秒かかります
宇宙の距離単位
- 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」「天文単位」を用います。
- 1光年=光が1年間に進む距離(9兆4600億Km)
- 1天文単位=太陽と地球の距離(約1億5000万Km)
地球の時間
- 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
- 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
- 地球の自転(23時間56分)=400m/秒
- 地球の公転(365日)=30km/秒
もっと詳しく星空のことを知りたい時は、 「国立天文台ほしぞら情報」 のサイトが大変参考になります。ぜひご覧になってくださいませ。