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【12月の天体ドーム】冬の星座・オリオン座にある「星の製造工場」を見ませんか?

「星の製造工場」オリオン星雲。鳥が羽をひろげたようなカタチを見つけよう

c_otanisanso-orion こんにちは。大谷山荘・天体ドームです。 12月にご覧いただける、長門の星空情報をご案内いたします。 凛とした長門の冬の夜空は、星たちの輝きをより近くに感じる季節です。 11月に続き「スバル(昴)」 、12月15日頃より「オリオン座」にある星の製造工場「オリオン星雲」をご覧いただけます。 夜空の状況により、カペラ、ペテルギウス、リゲルなどの恒星もご覧いただけるかもしれません。

オリオン星雲とは?

otanisanso-orion 冬の星座を代表する「オリオン座」。その名は、ギリシャ神話に登場する「英雄オリオン」が、こん棒をふりかざした姿に形状が似ていることから、オリオン座と呼ばれております。オリオン座の特徴である三ツ星の左下あたりをよく見ると、肉眼でもぼーっと光っている部分がございます。 そこが「オリオン星雲」です。オリオン星雲に望遠鏡をむけると、鳥が羽をひろげたようなカタチをご覧いただけます。 (上記画像:大谷山荘天体ドームにて撮影)

なぜ、オリオン星雲はぼーっとして見えるの?

オリオン星雲の中ほどにあり、明るい中心部には、台形のように集まった四つ星が輝いております。 この四つの星たちを中心に、生まれて20万年ほどの「赤ちゃん星たち」が、集まっております。 ぼーっと見えるのは、周りのガスを発光させているためです。 多くの星々が現在進行形で誕生しつつある、いわば「星の製造工場」です。

<12月の観測予定>

●12月1(土)~14(金)
・スバル(昴) ・オリオン星雲
●12月15(土)~23(日)
・スバル(昴) ・月
●12月24(月)~31(月)
・スバル(昴) ・オリオン星雲

ご宿泊のお客様は無料でご覧いただけます。 どうぞ、天体ドームの望遠鏡で夜空を眺めて、季節の移り変わりをお愉しみくださいませ。お待ちいたしております。

<天体ドームご予約方法>

■詳細情報

・開館時間…19:30~22:10 ・休館日…毎週火曜日 ・場所…大谷山荘屋上(8階ギャラリーに併設) ・料金…ご宿泊のお客様無料(先着予約制) ・ご利用方法…先着予約制(1回につき12席)

■観測スケジュール

19:30、19:50 20:10、20:30、20:50 21:10、21:30、21:50

■ご予約方法

上記よりご希望の時間をお知らせくださいませ(お電話またはご要望欄に記載くださいませ)。 ※満席の場合や天候によりご覧いただけない場合がございます。 ※天候により星空が観測いただけない場合は、過去の映像をご覧いただけます。
■よくある質問
「なぜ、大谷山荘の屋上に天体ドームがあるのですか?」
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「お客様にも、長門の美しい星空を眺めていただきたい」思いより
長門/仙崎出身の金子みすゞ氏の詩を愛する当館会長の発案で屋上に設置いたしました。
実は、金子みすゞ交流会のご縁で出会った、理学博士・佐治晴夫先生の
「目に見えるものが、全てではありません。真昼のお星をご覧いただきましょう」と、
 玉川大学の天文台で見た真昼の星の美しさに感動したことが始まりでございます。 
のどかな里山の自然に包まれた長門の夜空の記憶を、旅の思い出にお持ち帰りくださいませ。
金子みすゞ

 星空についての豆知識

光の速度
  • 光は1秒間に約30万Km(地球を7周半)進み、1年では9兆4600億Kmにもなります。
  • 太陽の光は地球に達するまでに8分19秒かかります
  • 月の光は地球に達するまでに1.3秒かかります
宇宙の距離単位
  • 宇宙はとても広大なため、星と星の距離単位として「光年」「天文単位」を用います。
  • 1光年=光が1年間に進む距離(9兆4600億Km)
  • 1天文単位=太陽と地球の距離(約1億5000万Km)
地球の時間
  • 1日は24時間ですが、地球の自転(1回転)の時間は23時間56分と約4分程ずれが生じます。
  • 「うるう年」を設けて調整しているのは、公転周期が365日に少し足りないからです。
  • 地球の自転(23時間56分)=400m/秒
  • 地球の公転(365日)=30km/秒
もっと詳しく星空のことを知りたい時は、 「国立天文台ほしぞら情報」 のサイトが大変参考になります。ぜひご覧になってくださいませ。