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【山口観光】西の京・山口を満喫。一度は訪れてみたい、山口市のおすすめ観光地・お土産をご紹介。

国宝「瑠璃光寺五重塔」や国の史跡・名勝の「常栄寺雪舟庭」で、山口の歴史を感じてみませんか?

自然豊かな山口県には、県内各所に様々な見どころがあります。中には古い歴史を持つものもあり、美しい景観を愉しむことはもちろん、当時の文化や生活の様子も知ることができます。

山口県のほぼ中心に位置する山口市は、かつて山口で栄華を極めた大内氏が本拠とし発展した都市です。京の都に模した街づくりが行われたことから、西の京とも呼ばれておりますが、この山口市には、国宝「瑠璃光寺五重塔」や国の史跡・名勝と指定されている「常栄寺雪舟庭」などがあり、室町時代の建築美をじっくりとお愉しみいただけます。大谷山荘からはお車で約60分ほど。当館へのご宿泊前やご宿泊後の観光に訪れてみてはいかがでしょうか?

 


 

2024年1月、アメリカの新聞「ニューヨーク・タイムズ」にて「2024年に行くべき52か所」の地として山口市が選ばれました。記事では瑠璃光寺五重塔のほか、山口市の昔ながらの喫茶店や湯田温泉などについて触れられております。
また、山口市を推薦したライター兼写真家のCraig Mod氏は、山口市をオーバーツーリズムの影響の少ない都市として紹介。推薦理由にはその点に加え、山口市に訪れた際の地域の人々との触れ合いを取り上げており、山口市について、温かいコミュニティ中で活動し、自分の小さな貢献が周囲の人々の生活に有意義に積み重なっていくのを感じながら、人間的なスケールで充実した生活ができる都市だと思うと述べられました。
ぜひ山口市を観光の際は、有名な観光スポットを鑑賞することと併せ、その土地ならではのお店へ立ち寄り、地域の人たちとのコミュニケーションもお愉しみくださいませ。

NHK NEWS WEB 「行くべき52か所」に山口市を選定 ニューヨーク・タイムズ

Craig Mod氏の山口市推薦理由

日本三名塔の一つ「瑠璃光寺五重塔」

山口市を代表する観光スポット「瑠璃光寺五重塔」は、国宝に指定されている檜皮葺(ひわだぶき)屋根造りの五重塔です。五重塔とは、その名の通り五重の屋根がある層塔で、死者を弔うために建てられる仏塔を指します。「瑠璃光寺五重塔」は、応永の乱で戦死した大内義弘の菩提を弔うため、弟の盛見が建立を計画し、1442年に建立されました。高さは31.2メートル、全国に現存する五重塔の内で10番目に古く、室町時代の優れた建造物と言われております。その姿は非常に美しく、京都の醍醐寺、奈良の法隆寺の五重塔と並ぶ日本三名塔のひとつに数えられるほど。春には桜、秋には楓が裏山を美しく彩り、塔の雄健な造りと自然の調和をお愉しみいただけます。

2022年12月~2026年3月までの期間、瑠璃光寺五重塔は屋根の全面葺き替え工事が行われております。期間中、五重塔はシートで覆われておりご覧いただくことができません。また五重塔を含む一部の区間は立ち入り禁止となっております。
※香山公園内には入園いただけます。

大内義弘とはどんな人物?

大内義弘は室町時代前期の武将で守護大名です。父は長門・周防国の守護で、政庁を山口に移し、京に模した街づくりを行った大内弘世(ひろよ)。1371年、弘世の命で今川貞世を援助し共に大宰府を攻略、その後再び貞世から援軍要請があると再度出陣し、九州の南朝方勢力を鎮圧したことで豊前守護に任じられました。その後、弘世が没すると弘世の周防・長門・石見守護も継承します。
1389年には足利義満と出会い、南北朝合一などに尽力。功績によって義弘はさらに和泉・紀伊の守護も兼ねることとなりました。義弘は幕府と将軍へ深い忠誠心を抱いておりましたが、1397年、義満が北山第(金閣寺)の造営のために諸大名家へ人手を出すように命じると、義弘は、武士は武で奉公するものとし、それに従いませんでした。この件は義満の不興を買うこととなります。その後、義満の命で義弘は満弘と盛見の2人の弟を少弐貞頼の討伐へ向かわせますが、満弘が討死。満弘への手当が一切なかったことに加え、義満が少弐貞頼を後ろで支援し、満弘・盛見の討伐を図ったという噂が流れたことで、義弘に不信感が募っていきました。
1399年、義満は義弘に圧力をかけ上洛命令を発します。上洛すれば誅殺されるという噂もある中、義弘は義満との対決を決断。応永の乱を起こします。幕府との兵力差は大きなものでしたが、義弘の軍は奮戦。しかし火攻めをかけられ劣勢となり、同年、打ち取られました。

瑠璃光寺五重塔

住所:〒753-0095 山口県山口市木町1-28(当館からお車で約60分)
料金:無料(瑠璃光寺資料館のみ有料)
公式サイト:https://yamaguchi-city.jp/kozantop/topjp.html

自然と建物の景観を鑑賞できる「常栄寺雪舟庭」

雪舟庭は、約30アールの広さを持ち、国の史跡・名勝に指定された禅味あふれる日本庭園で、約500年前に大内政弘が雪舟に依頼して築庭させたものと伝えられております。常栄寺雪舟庭は、元々、大内政弘が別邸として建てられたもので、その後1455年に政弘の母の菩提を弔うために別邸を寺とし、「妙喜寺(みょうきじ)」としました。一方で常栄寺は、元は毛利元就が長男の隆元の菩提を弔うために1563年に安芸(広島)に建てられた寺です。毛利氏は関ヶ原の戦いにより領国を削られ萩に移りますが、その際に常栄寺を国清寺(こくしょうじ・山口市水の上町)へ移し合寺、また隆元の夫人の菩提寺である「妙寿寺」は「妙喜寺」に移り合寺しました。さらに時代が下った1863年、毛利敬親が本拠を萩から山口に移した際に、常栄寺が現在の地に移り、「妙寿寺」と合寺しました。

庭園は周囲を回遊して景観を愉しむ池泉廻遊(ちせんかいゆう)式庭園となっており、東・南・北の三方が山林に囲まれ中央には池泉があります。また池中には四仙島と称される四つの島が浮かんでおり、池の周辺には様々な庭石が豊かに配置されております。どの角度から庭園を眺めても美しい景観をお愉しみいただけますが、特に味わい深い景観として、3つの重要な視点が置かれております。

第一の視点は、本堂からの景観です。本堂と池泉の間の枯山水をじっくりと眺めることができ、また奥には連続した石組や豊かな山の様子が伺えるなど安定感があります。第二の視点は庭園の西側からの景観。池泉と瀧が正面に見え、中景には第一の視点で見られた石組が確認できます。以前この視点の辺りには二層建ての建物があったと推測されております。第三の視点は庭園の東側からの景観で、現在は書院跡となっております。この視点からは池泉と二層建ての建物の景観を中心にしていたと考えられています。
日常の喧騒から離れ、禅味あふれる景観とじっくり向き合う贅沢なひとときをお愉しみくださいませ。

常栄寺 雪舟庭

住所:753-0011 山口県山口市宮野下2001-1(当館からお車で約65分)
時間:8:00~17:00(11月~3月は16:30閉園) 年中無休
料金:大人300円、中・高校生200円、小学生以下無料
公式サイト:http://sesshu.jp/

山口のお土産に。古来からの製法を今に伝える外郎店「御堀堂」

山口県を代表する銘菓に、外郎(ういろう)があります。外郎と言えば名古屋や小田原のものが有名ですが、山口でも古くから親しまれている和菓子です。諸説ありますが、山口外郎は室町時代が起源であり、当時山口で勢力のあった大内氏により、大内文化が発展していく中で、「白外郎」として大内御堀の福田屋で創製されたと伝えられております。長年、福田屋によって山口外郎は発展をしておりましたが、1946年に廃業。1927年に創業した御堀堂がその製法を受け継ぎ、現代でも日本古来の高雅な味わいを提供し続けております。

山口の外郎はわらび粉を使用しているため、わらび餅のような弾力のある食感が特徴です。御堀堂では3種類の味をお愉しみいただけます。一つ目は、福田屋で初めて作られたといわれる「白外郎」。やさしい甘みとさっぱりとした雅味のある山口伝統の外郎です。二つ目の「黒外郎」は、特製の餡に沖縄産の黒糖を練り込んだ外郎で、しっかりとした甘みと豊かなコクを感じていただけます。三つ目の「抹茶外郎」は若い方に人気の一品で、本場京都の抹茶を練り込んでおり、やさしい味わいの中にほんのりと抹茶の苦味が広がります。山口の旅の思い出に、ぜひお試しくださいませ。

大谷山荘でも御堀堂の外郎を取り扱っております。

御堀堂本店
住所:753-0048 山口県山口市駅通り1丁目5-10(当館からお車で約60分)
時間:8:00〜19:00
公式サイト:https://www.mihorido.com/

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